心のアンテナを張る

比嘉組

2011年10月12日 08:21

旧暦の元禄七年十月十二日は、俳諧師・松尾芭蕉の命日です。
芭蕉の代表作「おくの細道」は、江戸から東北を廻り、北陸への二千六百キロに及ぶ旅路で読んだ俳諧紀行文です。
その中に、「石山の石より白し秋の風」という句があります。古来、秋風は白風ともいいました。「この辺りに吹く秋風は、石山寺の石よりなお白くて厳しそうだ。それだけに神聖な気配の濃い土地である」という意味です。
その土地や日常生活の中から季節を感じとり、五・七・五の句に表すには、心のアンテナを張り巡らせ、周囲に目を配っていなければなりません。
心のアンテナを張ることは、職場でも役立つものです。職場の状況は刻一刻と変化します。誰よりも早く「今、何が必要なのか。何をすべきか」考えるのは、仕事を円滑に進めるための大切な心得です。
思いをかければ、何かが響いてくるものです。心を広げ物事をキャッチし、先手の行動を取って進んでいきましょう。

今日の心がけ…周囲に目を配りましよう

職場の教養(倫理研究所発行)10/12~

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