つまらない仕事

比嘉組

2012年01月12日 08:02

 Nさんは塗装会社で働いて半年になります。ヤスリやサンドペーパーを用いての、錆落としや下地処理の仕事が中心でした。
 しかし毎日同じ作業の繰り返しで、次第に不満がたまっていきました。仕事に楽しみを見いだせず「つまらない仕事だ」とぼやきながら作業をするようになりました。やがて仕事に身が入らなくなり、作業が雑になっていったのです。
 ある日、Nさんの一連の姿を見ていた先輩は、「下地が悪ければ、いくら良い塗料を塗っても意味がない。下地処理にどれだけ力をいれるかが、塗装の仕事の要になるんだぞ」と下地作業の重要性を教えたのです。
 コツコツとした下地処理の善し悪しが、最終的な塗装の美しさを決めることを学んだNさん。仕事にプライドと責任を持って打ち込むようになりました。
 最終的には華やかに見える仕事であっても、そこに至る地道な作業が土台となって輝きを増すものです。人が見ることのない作業こそ大切です。人知れずまま通り過ぎていく仕事ほど、成功につながる道であると信じたいものです。

今日の心がけ…基礎を大事にしましょう

職場の教養(倫理研究所発行)1/12~

関連記事