「なぜ」を理解する

比嘉組

2012年07月02日 09:32

 家電量販店のM店長が、お客様への挨拶で声が出ていないスタッフを叱っています。その様子を統括マネージャーが厳しい表情で見つめています。
 その後、M店長はマネージャーに、「君も含めて、基本的なことを皆が理解していないのでは」と言われたのです。
 思い返してみると、「元気に声を出すのは、接客業で当たり前。お客様は明るくお迎えするもの」という、マニュアル的な考えしかありませんでした。
 「なぜ元気な挨拶をする必要があるのか」「元気な挨拶とはどのようなものか」を理解しないまま、スタッフに「声を出せ」と強制していたと気づいたのです。
 それぞれの組織に、基本的な決めごとはあります。とくに仕事の基盤を固めていく時、重要とされるものが「合意」です。そくてその逆が「強制」です。
 基本は大切です。しかし、その基本がなぜ必要なのかを理解し、合意しないままでは、スムーズな業務は望めません。「なぜ」や「どうして」を全員が理解して始めて、ひとつの仕事が成り立ちます。職場の「合意」を大切にしましょう。

今日の心がけ…やるべき事柄を共有しましょう

職場の教養(倫理研究所発行)7/2~

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