生きたフグ

比嘉組

2012年10月15日 08:48

 企業家仲間の集まりに参加したS氏。寿し折詰・各種お弁当の販売をしているK社長から、輸送中にブグが死なない方策について興味深い話を聞きました。
 「下関のフグを生きたままどうやって東京に輸送しているのか。それは水槽の中に、フグの天敵であるカワハギを入れることによって、フグは常に危機感を持ち続ける。それによって死亡率は大幅に下がった」というのです。
 フグにとって、一定のプレッシャーは生きる上での必要条件だったのです。これはフグの世界に限らず、人間にとっても同じことが言えるでしょう。
 ミスタープロ野球こと長嶋茂雄氏も、現役時代には天覧試合などプレッシャーがかかる試合に強く、その中で打席に立てること自体に感謝していたといいます。
 一緒にいると緊張させられる人間を、職場ではつい敬遠しがちです。しかし反対に、プレッシャーのない空気は、時として緊張感に欠けた場になりがちです。
 何事も適度な負荷をかけなければ、現状からの変化は望めません。プレッシャーがなければ、楽な毎日であるかわりに、未来は何も変わらないままなのです。

今日の心がけ…プレッシャーを維持しましょう

職場の教養(倫理研究所発行)10/15~

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