当たり前という幸せ

比嘉組

2013年08月14日 07:54

 「何の不満もない毎日が不満だ」というジョークがあります。人間は、不満があるのが当たり前だと考えるふしがあります。
 大家族で育ったAさんは、毎年、家族で写真を撮ることが好例となっています。その写真は財布に入れ、常に携行していました。
 ある日、商談中に家族の話題となり、Aさんは家族写真を見せることとなりました。すると、先方の社長は「十人の大家族ですか。とても楽しそうですね。私は一人っ子で育ったもので、Aさんが羨ましいですよ」と返されたのです。
 Aさんは子供の頃を振り返り、「服が兄貴のお下がりだと不満を言い、食事の時も量が少ないと言って母親を困らせたな。でも大人数のお陰で、一度も寂しいと思ったことはなかった」と思い返したのです。
 大家族でしか味わえない喜びを得ていたことに、Aさんは初めて気づきました。「不満」は目につくものですが、「満足」はなかなか気づかないものです。
 自分の身の回りを見渡し、幸せの種を探してみましょう。

今日の心がけ…感謝の生活を心がけましょう

職場の教養(倫理研究所発行)8/14~

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